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【PEOPLES】#5
靴に携わり20年!老舗ブランドの初店舗を支える元営業マン

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ピープル

2020.11.25

Panther/UNIONIMPERIAL

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人の顔が見える店は、通いたくなる。名物店主がいる店ならなおさらだ。毎回OKUROJIの”人”にフォーカスを当て、生い立ちやこの仕事を選んだきっかけ、お店のことなど、その人の魅力に迫ります。第5回は、『Panther/UNIONIMPERIAL』の江畑彰浩さん。

Photo: Mizuho Takamura  Text: Akane Imoto

ファッションの世界に憧れて、靴を扱う仕事へ

靴の世界に入ったきっかけは、元々ファッションに興味があって、海外ブランドのスニーカーが好きだったことが大きいです。ちょうど就職活動の時期に、90年代のスニーカーブームが盛り上がっていたのもあって、今の会社を選びました。

ファッションの世界に憧れて、靴を扱う仕事へ

入社後はスニーカーの営業部に配属され、小売店担当からのスタートでした。当時は製造過程やブランドヒストリーを雑誌等で必死に勉強しました。今年で勤続25年になりますが、その内20年は靴の営業担当。それ以外に商品企画やベトナムへの海外赴任など様々なことを経験して、国内初店舗となるこの店を担当することになりました。

店頭ではお客様と直接話せるので、購入時や履いてもらった時にお褒めの言葉を言っていただけるのはうれしいですね。とはいっても、まだ慣れないことの連続です。接客中に必要なものが見つからなくて、冷や汗をかいたこともあります。営業時代と違って、ご来店されるお客様がブランド自体を知らないこともあるので、ブランドコンセプトについては特に丁寧にお伝えするようにしています。履き心地など、使う人に直接説明できるのは販売担当の醍醐味ですよね。

学生時代からの一途なスニーカー好き

学生時代からの一途なスニーカー好き

90年代のブームの前からスニーカーは好きだったんですよ。高校生までサッカー少年だったので、スパイクへのこだわりもあって靴に興味がありました。当時はアディダスやコンバースなど、海外ブランドを中心に幅広いブランドの靴を履いてました。もちろん、当時大人気だったナイキのエアマックス95も。お店の人に頼み込んで何とか入手しましたが、大事にしすぎて、始めはなかなか履けなかったこともいい思い出です。(笑)店頭ではスーツと革靴ですが、今でも普段着の時は専らスニーカー派です。

ちなみにスニーカーを長持ちさせるコツは毎日同じものを履かないこと。ローテーションが大事で休ませないとだめです。革靴でこれを知っている人は多いけど、スニーカーも同じ。1週間に3足のローテーションが理想で、そうするとすごく長く持ちますよ。

履き心地抜群のスニーカーと、高い技術が詰まった革靴

スニーカーの話になってしまいましたが、当店は自社ブランドのスニーカーと革靴の両方を販売する直営店なんです。
スニーカーの『Panther(パンサー)』は元々1964年の東京オリンピックの年に誕生したブランド。1970年代に学校の校内靴としてブームになったので、この時代を知る方は偶然の再会に驚かれます。現在の靴箱にも入っている当時の社名『世界長(セカイチョー)』で思い出す方もいらっしゃいますね。事業統合やブランド休止期間を経て、2016年に復刻。今は国内工場で作っています。

履き心地抜群のスニーカーと、高い技術が詰まった革靴

『Panther(パンサー)』の一番のポイントは履きやすさ。外から見ると薄い靴底ですが、米国オーソライト社の高性能インソールを採用しているので、実際に履くと足の衝撃をすべて吸収してくれるようなクッショニングを感じられます。外見からのイメージとは違うので、とにかく一度店頭で履いて欲しいです。

江畑さんがプライベートで愛用しているスニーカー17,600円(税込)。シンプルなカラーリングは、年齢問わずどんなスタイルでもマッチする。

革靴の『UNIONIMPERIAL(ユニオンインペリアル)』は、1952年創業のブランド。革靴については、2年前に担当になってさらに勉強しました。革靴を製造している千葉の鎌ヶ谷工場にはテレビで取材されるほど高い技術を持った職人と靴学校を卒業した若手職人で作っています。また、日本人に合わせた木型を使っているので、履いた時に足が痛くなりにくいのが特徴です。

きめ細かいアノネイ社のカーフスキンを使った革靴。66,000円(税込)。このほか雨でもシミにもならない撥水なめし革の靴などが並ぶ。

昔からのファンも多く、一目見てタンナー(皮革製造メーカー)が分かる目利きの方もご来店されるので、お客様との会話を楽しみながら日々学んでます。通常は百貨店などに卸していますが、店内に並ぶ革靴はこの店とオンラインショップでしか扱っていないモデルなので、履いて試せるのはここだけ。ぜひ実際に見に来ていただきたいですね。

国内初のコンセプトショップとして日比谷OKUROJIにオープンしましたが、周辺では落ち着いた大人のご夫婦をよくお見かけします。職人が丹精込めて作っているうちの製品は、通な物を求めている大人の方にもきっとご満足いただけるはず。また、通りがかる方の中には、たまに他社ブランドのスニーカーと間違えて入ってこられる方もいます。(笑)ですが、逆にそういう方にこそブランドのファンになっていただけるよう良さをしっかり伝えていきたいです。

Profile

江畑彰浩(えばた・あきひろ)さん
愛知県出身。グループ会社で営業経験を経て、現在は世界長ユニオン株式會社で初となる実店舗のショップマネージャーを担当。趣味はゴルフとサーフィン。好きな芸能人はジェニファー・ロペス。「スマホの待ち受け画面にするぐらい好きです(笑)」。BOØWYも好きで、好きな曲は「Marionette」。OKUROJIで気になるお店は、いつも行列の『天ぷらとワイン 大塩』と、懐かしい気持ちになる『VAN SHOP』。

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