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【大人のみだしなみ講座】#3 前編
KUSKA & THE TANGOのネクタイをつけて、お父さんと野球観戦

【大人のみだしなみ講座】#3 前編<br/>KUSKA & THE TANGOのネクタイをつけて、お父さんと野球観戦<br>
スタイル

2020.12.07

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大人のみだしなみってなんだろう? 画家であり、小説家でもある23歳のKaito FukuiさんがOKUROJIのお店を訪れ、人生の先輩たちにみだしなみのアドバイスをもらいながら、”大人”への道を歩んでいく連載です。第三回は、KUSKA & THE TANGOの向山 弦さんにネクタイの魅力ついてお聞きしました。

Photo: Saori Tao Text & Illustration: Kaito Fukui

KUSKA & THE TANGO

現社長が実家である京都・丹後に帰省した際、丹後の織り職人が一越一越丁寧にモノづくりをしている姿を見て、「日本人としてこの文化、伝統は残さなければならない」と強く感じ、東京へ戻るとすぐにそれまで勤めていた会社を退職。そして「伝統、ファッション、芸術」この3つを融合させた、KUSKA & THE TANGOを立ち上げた。

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お父さんと野球観戦

ある日、彼女の家に遊びに行くと、テレビの前でなぜかネクタイをギュンギュンに締め、大好きな野球チームのキャップを被り、片手にはビール、片手には柿ピーを持ったお父さんがいた。

ボク「お邪魔しまーす」

お父さん「お、かいとくんちょうどよかった」

こっちこっち、と手招きするお父さん。言われた通りソファに座るとお父さんはなんだか嬉しそうだ。しかし、座ったボクを見て突然

お父さん「かいとくん、ネクタイはしないのかい?」と、言った。

お父さん「ボクはね、野球を見るときはネクタイをするんだ」

ボク「なんでですか?」

お父さん「なんとなく、気合が入るだろう?」

変わったお父さんだ。

お父さん「明日、ちょうど試合があるから2人で見に行こうないなら好きなネクタイ買っておいで」

と、ひょんなことから急にネクタイが必要になった。パーカーにキャップではどうやら、お父さん的にダメらしい。

ボク「野球なんて見に行ったことないよ…2人っきりなのかな…来る?」

彼女「私、野球は見に行かないから。話に困ったときに小ネタを持って行けるようなネクタイ選ぼうね」

そう言って彼女が選んでくれたのはOKUROJIにある「KUSKA & THE TANGO」。

彼女「ここは糸から染めも、生地も手織りでネクタイを作ってるんだって!」

お父さんと野球観戦

彼女は、色々なメディアでこのブランドを見かけていたらしい。

ボク「ネクタイ屋さんに入るの初めてだから緊張してきた…」

彼女「そうね、私も初めてだよ…」

店先から店内を店内を覗くと、綺麗なネクタイが並び、奥には実際の織り機もあった。

お店の前でおどおどしていると、店員さんが「こんにちは」と挨拶してくれた。マスクをしていても、優しさが伝わってくる店長の向山 弦さん。

向山 弦(むかいやま・げん)さん
KUSKAの東京出店にあたって入社。前職では木工雑貨品を扱う会社で営業をしていた。埼玉在住で、休みの日は奥さんとショッピングに出かける。趣味は映画鑑賞。ウディ・アレンの作品が好き。OKUROJIで気になっているお店は、TEPPANYAKI 10 STEAK & LOBSTER。

店内に入ると、“カン、カン“と心地いいリズムの音が聞こえた。

ボク「これなんの音だろう…」

小声で呟いたボクの言葉にも店長の向山さんは丁寧に教えてくれた。

向山さん「これは、生地を作るときに使う織り機の音だよ」

ボク「織り機の音、初めて聞きました!」

向山さん「あとでやってみますか?」

と、店内にある織り機の説明もしてくれた。さっきまでの緊張がすっかりなくなったボクは、本題を思い出す。

向山さん「ネクタイはシーンによって使い分けたりもします。例えばこの少し光沢のあるネクタイは会食の際につけると光の当たり具合や、体の動きで影が生まれて目が止まる」

向山さん「KUSKAのネクタイは全て手織りで作っているので手織りならではの暖かい表情があるから特別なシーンはもちろん、今着ているオックスのシャツにも合うと思いますよ」

ボク「ネクタイを締めるときは、やっぱりスーツを着たりシャツを閉まったりしないといけないですよね…」

向山さん「いえ、いろんな着こなし方があるから自分に合ったスタイルでいいと思います」

向山さん「KUSKAのネクタイはカジュアルでもフォーマルでも本当に幅広く使えるから、是非片っ端から自分に合うネクタイが見つかるまで試してみてください!」

ボク「え!? 付けていいんですか!!!」

向山さん「もちろん!」

ボク「全て職人さんの手織りで作られているし、ボクは今までネクタイを普段使いしたことが無いからお店に来たはいいけど、どうしたらいいのかわからなかったです…」

向山さん「もう、本当にこうしなきゃいけない! なんてKUSKAにはないから自分に合うスタイル、ネクタイを選んで試して欲しいです」

ボクは、向山さんのお言葉に甘え、それはもう文字通り片っ端から試着させてもらうことにした。

彼女「あ! それが1番かいとっぽいよ!」

ボク「ほんと!?」

ボク「ちょ、ちょっと待って…」

後編に続く

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