高円寺アパートメント

日々の暮らしのハレとケ

#季節行事

高円寺アパートメントでは、住人同士の交流を図る目的の小規模なイベントがいくつも行われるようになりました。季節ごとの節目のような行事から、ちょっとしたご飯会や飲み会、趣味の集まりのようなものから一年の締めくくりの忘年会まで盛りだくさん。それらの多くが、住人同士の呼びかけで自然発生的に開催されているのも大きな特徴です。

住人同士で自然にイベントが始まる

なおさん(2017年の初期から入居)
「最初の年の秋に、芝生に集まって持ち寄ったものを食べるご飯会に参加したのが初めてだったと思います。まだあまり住人さんたちと関わっていなかったので、おそるおそる参加してみました。そうしたら、初めて参加したという人が意外に多くて、みんな前のめりじゃなくて割とフラットな印象だったので、ちょっと楽しいかもと思ったんです。いろんな住人さんと会話をして、たまたま遊びに来ていたっていう住人のお母さんも参加していたりしたから、のほほんとした空気感で居心地よかったですね」

最初の年の秋に開催したアパートメントで2度目のご飯会

イッペイさん(初期からの住人。同じご飯会に参加)
「普段から料理をするのが好きで、家でもよくいろんなものを作っているんですけど、夫婦ふたりだと、そんなに量は要らないじゃないですか。ご飯会という名目があれば、たくさん作れるからいいなというのもあって、ちょうどその頃、低温調理器を買ったばかりだったので、これを使ってみたいという自分の都合で(笑)、取り分けやすそうなものをいくつか作って持っていきました」

この時のご飯会は、高円寺アパートメントの住人同士や地域との関わりをサポートする“女将”の役割を担っている「まめくらし研究所」のサラさんが企画したものでしたが、二次会として、お互いの部屋を訪ね合って部屋のレイアウトなどを見せてもらう「ルームツアー」が住人たちの発案で自然に始まり、アパートメントのゆるやかな繋がりが具体的に動き出した集まりになりました。

なおさん
「そういえば何人かの部屋を見に行ったし、うちにも来てもらいましたね。やっぱり、その時のご飯会が普通に楽しかったんじゃないかな。じゃないと、初めて会ったような人を部屋に上げないですよね。そこで接点が生まれたから、それ以降も芝生広場に降りるといつも誰かがいて、仲良くなっていったんだと思います」

ご飯会の後で突発的に始まったルームツアー

えりさん(元住人。初期から入居し、今は別の場所に)
「集まりに参加するしないも自分の自由な意思で決められるので、お互い変に気を使って関係を維持するみたいなプレッシャーをまったく感じなかったんですよね。自分が参加したい集まりだけ参加するとか、仲良くなってもそのくらいの距離感を保っていられるのがよかったと思います」

翌年1月には、これもサラさんの発案により、芝生に集まって臼と杵で餅をつくという昔ながらのスタイルの「もちつき」が行われました。これが好評で翌年以降もアパートメントの最初の恒例行事として定着。この時、住人同士で今後どんな集まりをやりたいかのアイディアも出し合い、季節ごとにイベントや行事を行う方針が定まっていきました。

なおさん
「お花見をやろうって、私が言い出したのかなあ? 夫と私で花見の幹事をすることになったんですけど、みんなの都合を聞いて日程を合わせて、“どこの場所にする?”とか“何を用意する?”とか計画すること自体が超めんどくさいじゃないですか(笑)。どうせみんな住んでるところは一緒なんだから、“ここの芝生でやればいいじゃん”と思ったんです。ガチガチに約束して団体行動するとか、友達だったらそれでもいいんだけど、まだ今ほど仲良くなっていたわけでもなかったから、住人同士だとそういう感じでは集まりにくいなと思ったんですよね」

シンドーさん(やはり初期からの住人)
「だからってまさか、なおさんが自分で桜の枝をかついで運んでくるとは思わないじゃないですか(笑)。ものすごい発想の転換だなと思って、びっくりするやら感心するやらでした」

駅前のお花屋さんで買ってきた桜の枝を囲んで、アパートメントの芝生でお花見

人から頼られると嬉しいし、何か役割があるから楽しめる

この時から季節行事は住人主導で、芝生にみんながわらわら集まって、のんびりゆる~くやろうという共通認識が生まれたようです。夏には「流しそうめんがやりたい!」という意見が採用され、そうめんを流すための竹を荻窪にある竹林から許可をもらって切り出してくるという、高円寺アパートメントとしては異例の本気の企画も成立しました。

えりさん
アンドビールの常連のお客さんたちが流しそうめんをやったことがあるというのを聞いて、手伝ってもらったというか、むしろ中心になって動いてもらいました。割と単純にやってみたいと思っただけだったのに、しかも結構大掛かりな準備が必要だったのに、おかげで無事に成功しました。すごく楽しかったので、これも恒例行事にしようと思って次の年もやったんですけど、その後、コロナでイベントができなくなってしまって。コロナが明けてからは、私も娘が生まれて仕事を休んでいたので、せっかくだしみんなでまたワイワイやりたいなと思って、流しそうめんの代わりに、子供向けの縁日を中心にした“夏祭り”をやろうと提案しました。アパートメントの子供たちも人数がすごく増えていたので、いろんなゲームや食べ物がたくさん並んだ夏祭りになって、みんな喜んでくれましたね」

コロナが明けて、住人たちで手づくりした夏祭りの縁日

ヨウスケさん(やはり初期からの住人)
「それまで行事にはあまり参加していなかったんですけど、コロナの間に自分たちにも子供ができて、子育てしながらご近所との関係を改めてゼロから構築し直していくみたいな感じになっていました。それで、夏祭りの話が出た時にうちの子のためにも参加してみようかと思ったら、“ヨウスケさんはこれを担当してください”って役割を振り分けられて、そんなふうに声をかけてもらえるだけでも、すごくありがたいことだなと思っちゃったんですよね」

ユキエさん(ヨウスケさんの妻)
「みんな意外と、人から頼られたり、自分が何かしたことに対してリアクションをもらえたり感謝されたりすると嬉しいんだなっていうことは、ここに住んでみてすごく感じました。居場所がないなと思っていたところに“これやってよ”ってグイグイ言ってくる、えりさんみたいな人が現れて(笑)、やってみたらそれが楽しかったから、あまり躊躇しないで身を投じてみるのも悪くないんだなと思いましたね」

夏祭りの企画のひとつとして、流しそうめんも復活

きささん(コロナ禍以降に入居)
「誰かがやりたいって言い出したから中心になって引き受けるっていう仕組みがいいですよね。みんなそれぞれ自分が参加したいコンテンツをうまく調整しながら関わっているのも、つかず離れずでいいなと思います。流しそうめんだって、またやりたいと言ってくれた人がいたから復活できたわけで。それも決して強制じゃない自由度があるから、次はこんなこと提案してみてもいいかなと思えるし、楽しませてもらっています」

ひとつの家族だけでは難しいことも、みんなで集まるからできる

こうした「もちつき」「お花見」「夏祭り」「流しそうめん」といった季節行事とは別に、高円寺アパートメントで定期的に行われている行事は他にもあります。子育て世帯のやすしさんがここに引っ越してくる前から定期的に行っていた家族の定点写真撮影を、自分たちだけでなく「他のみなさんの分も撮影しますよ」と呼びかけたことで始まった「定点撮影会」もそのひとつです。

やすしさん(定点撮影会でカメラマンを担当)
「小さい子供の機嫌を損なわずに家族写真を撮るのって、プロに撮ってもらったとしても結構大変じゃないですか。きっとみんなも苦労してるんじゃないかなと思ったので、自分たちが定点撮影をするついでに、みんなも記録として残しませんかと声をかけたんです。知り合いが撮るなら子供たちも少しはリラックスできるかなと思ったのと、みんなに手伝ってもらえば、うちの娘もグズらないで写ってくれるんじゃないかと期待したところもありました(笑)。2022年の春から季節ごとに年3~4回程度のペースで“定点撮影会”を続けていて、毎回5、6組の住人が参加してくれています。撮る側も撮られる側もなるべく負担がないように続けていきたいですね」

大人たちが一生懸命子供の笑顔を引き出す定点撮影会

サラさん(「まめくらし研究所」店主/女将)
「ビアフェスとかマルシェのような大きなイベントはそれこそお祭りで、目立つコンテンツではあるんですけど、そっちばかりに注目するより、こういう日常に寄り添った感じの行事が増えていくといいんじゃないかと、個人的には思っています」

シンドーさん
「個人個人がそれぞれ、例えば定点撮影をやっていたとしたら、それはそれで面白いだろうけど、あえてみんなで集まることで初めて参加してみようという気になる人もきっといる。他の季節行事にもそういう側面は多分あって、流しそうめんなんて一家庭でやろうと思ったら、とんでもないことじゃないですか(笑)。もちつきだって、そう。ひとつの家族だけでやるとしたらとても大変なことも、みんなで集まることで実際に体験できたりする。そういうところが共同生活や地域で人が集まった時の強みとか、醍醐味なんじゃないかなと思うようになりました」

近所のお米屋さんに協力してもらい、付け合わせは住人たちで持ち寄る正月恒例のもちつき
高円寺アパートメント 日々の暮らしのハレとケ

高円寺アパートメントで生まれている日常や関わりなどを住まい手目線でお伝えします。
暮らしているからこそ見えてくる、アパートメントの日々をのぞいてみてください。

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